就労は問題解決競争です

湯島さん(仮名)はベルーフ在籍1年9ヶ月です。就労が決まり、4月1日から勤務の予定です。仕事はWebの制作管理でITエンジニア業務です。ここにゴールするまでに、湯島さんは7つの問題に取組み、ひとつずつクリアーしています。

一つ目はベルーフを利用するために、生活を安定させることでした。生活費をどう確保するかです。二つ目はクリニックでの治療を安定させることです。クリニックの変更を検討しなければなりません。三つ目は生活リズムを安定させることです。睡眠が不安定で勤怠が乱れるのです。四つ目は住まいが騒音に囲まれており、音に過敏で影響をうけるのです。不安な気持ちが動揺を引き起こします。五つ目は仕事をするための能力をどう身につけるかです。自分の強みを活かした技能を見つけどうマスターするかです。六つ目は対人関係です。苦手な人から逃げずに、どう対応できるようにするかです。七つ目は就労活動です。結果を気にして積極的にアプローチできないのをどうするかです。一つひとつが問題として立ちはだかってきます。解かない限りは、就労の足踏みが続くだけです。向き合う決心、味方づくり、解くための行動、解決を積み重ねる、以外に道はありません。その結果が採用内定でした。創業150年の名門企業の出版部門の営業に所属し、Webによる広報を担当します。希望職種を得ることができ、次の課題は成果を上げて、待遇の向上を図ることです。問題の内容は人によって違いますが、解かなければ進まないのはみな同じです。就労者の人たちはみんな、問題解決競走をゴールしたのです。

播磨守

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