大坂選手の片づけ

 テニスの大坂なおみ選手の試合で、休憩中の立振る舞いに目が行きました。水分を取っていますが、そのボトルの始末の段取りが注目でした。休憩が終わると、飲み掛けのボトルはクーラーに丁寧にしまいます。飲み干して空になったボトルは、ダストボックスを足踏みペダルで開けて丁寧に捨てます。試合終了後では、未だ少し残っているボトルが2本有りましたが、捨てる前にどちらもきちんと飲み干して捨てていました。後片付けが、体の習慣になっている動きです。この段取りの良さは、試合運びの良さに通じ、鋭いプレーに通じます。片付け方にも強さが現れるものです。ベルーフでは、仕事の質を上げるために整理整頓の徹底を図っていますが、大坂選手は期せずしてお手本を見せてくれています。 播磨守

5年間の積重ねで目的へ到達

学さんはベルーフの一期生です。2015年3月から利用を初めた、ベルーフに取っては最初の研修生の一人です。長らくB型の施設に通所していました。一般企業での就労を目指して、クリニックネットワークのドクターからの紹介が受講のきっかけです。治療と生活パターンの影響で、眠気のため集中して何かに取組むのが困難という状態でした。語学能力に優れており、TOEICは900点台、イタリア語はスピーチコンテスト入賞、フランス語も堪能、ドイツ語は検定試験合格、中国語もこなせる、という驚異的なレベルです。しかしほとんど活かされず状態でした。8ヶ月ベルーフで仕事ができるための基礎づくりから始めています。「自らの能力を社会で発揮することは人間の責任である」とはドラッカーの教えですが、学さんの8ヶ月は、このことの実現のために煉瓦を積み上げる毎日でした。その結果有数のIT企業に就職しています。翻訳とPC管理が専門職としての業務です。2020年11月有期契約社員として5年間の実績と成っています。労働契約法による無期転換ルールにより、正社員契約ができる条件を手にしています。ベルーフではこのルールでの始めての例です。無くてはならない社員として評価を自ら築き上げた成果です。才能が成果を呼んだ訳ではなく、紆余曲折の道を進みながらこつこつ煉瓦を積み続けて到達したゴールです。皆さんも、ベルーフで煉瓦を積んでみませんか。播磨守

定着支援integraの役割は

 ベルーフintegraは2018年8月設立の就労定着支援事業所です。integraインテグラはIntegrationから命名したもので統合という意味です。統合とは、障害者と非障害者が同等に働くことを目指しています。2016年の厚労省の調査データでは、精神障害者の就労後の継続は51%です。約半数が1年以内に離職しています。離職を防ぎ継続を図るための役割を担っているのがintegraです。契約後に定期的な支援を行い就労の継続を図ります。integraの活動で重要なのは、会社と組んで支援を行うことです。精神障害者の雇用については、ほとんどの会社は経験が無いところが多く、社内支援をどう行うかについては未知のところが多いのが実情です。そこで善意で取組んでいるのですが、判断が違いうまくいかないという実態が生じています。仕事上は余り無理をさせないとの判断で、負担の少ない業務を担当させるというのはよくある判断です。しかしこれは当事者の仕事への取組み意欲を削ぎ、継続を阻害する要因に成ります。業務内容が働くと言う点で適切かどうか、人事及び上司を交えて支援をすることが継続に繋がります。ベルーフの就労者の継続率は現在81%です。本人と会社とintegraの三者スクラムで取組んでいる成果です。 播磨守

積年の課題がほぼ解決

covid-19への対応としてリモートワークによる利用を行っています。既に実施6ヶ月で、通所と在宅を併用しています。週5日利用で在宅3日通所2日が平均的なパターンです。これによって積年の課題がほぼ解決しています。それは勤怠です。毎日通勤をし定時に出勤できる、というのは重要な就労の条件です。しかしこれが中々難しい課題です。以前は、朝の始業前に電話が入ると、遅れる又は休むという連絡が大半でした。体調のコントロールがうまくいかず心身不調で、「体調不良です」という理由が多かったのですが、ほとんど無くなりました。勤怠が100~90%という利用者が大半です。毎月通所と在宅の利用を決めて実施しますが、その日の体調によってどちらにするかの選択もできます。これによって勤怠の乱れがほとんど無くなりました。朝の電話も有りません。勤怠は劇的に改善され、利用者の皆さんが安定した取組みと成っているのが現状です。リモートワーク実施の企業が増加しており、恒常的な勤務形態になりそうなので、障害者就労に取っては難問がひとつ解決と受け止めております。播磨守

ブログを再開します

中秋の候となり、活動への弾みを付けるべくブログを再開します。covid-19はドイツのロベルトコッホ研究所(RKI)のダッシュボードが、3月以来変らず詳細情報をビジュアルデータ化して伝えています。ドイツでは、9月30日現在で感染者291,722人死者9,500人、感染は3月をピークにして6月が最小となり、9月からは4月中旬並の900人/(日)前後の増加傾向と成っています。急激な感染の増加はしておらず、緩やかな状態となっていると判断してよさそうです。ベルーフの現状は、4月から在宅リモートワークを始めて、試行錯誤しながら状況対応しています。今は通所ワークと在宅リモートワークの併用というスタイルを取っています。ここに至るまでは職員と利用者がスクラムを組んで、知恵と行動を駆使して乗り越えています。ITリテラシーの実力がものをいった、というのが実感です。9月からの新学期がひと月を終え、ビジネス、IT、セルフコントロールのカリキュラムは予定通りの進捗をしており、10月はいずれもカリキュラムの山場に差し掛かってきます。危機的な状況というのは取組みの緊張感を高めるほうに作用するようで、利用者の皆さんの取組みは1日1日を大事に丁寧に送っています。ベルーフ内の運営については以上の様に推移しています。就労については厳しい状態が続いています。但し、covid-19での影響はありますが、最も大きい要素は、就労希望者が採用の基準を満たしているかどうかです。これは従前と変っておりません。企業の採用活動は続いており、面接、実習が実施され選考は行われております。採用の基準をクリアーすることが就労の条件であることは本質的に変っていません。やるべきことをやる、チャンスの女神は原則にしか微笑んでくれません。 播磨守

キャリアチェンジのためのベルーフ利用

これまでの仕事から新たな仕事にキャリアチェンジしたい、という目的で就労移行の利用を選ぶという方が増えています。チェンジの方向は専門職でIT技術の分野を目指し、そのためにベルーフを選択しています。一般的な仕事で求められるレベルのPC業務能力を学べる所はあるが、専門技能レベルとなると限られるようです。システムエンジニア、プログラマー、Webデザイナー、PCシステムのメンテナンス、データーサイエンティストなどが目指す職種です。ベルーフではそのためのカリキュラムとして、ITリテラシー、C言語、JAVA、ネットワーク、Webデザイン、統計、Python、等があります。いづれのカリキュラムも担当インストラクターがカリキュラムとテキストをオリジナルで作っています。市販のテキストは使っていません。テキストによる講義と演習問題への取り組みでマスターを図っています。未経験の方でも、IT業務に就くための基礎技術がマスターできている、というのがゴールです。国家資格のITパスポートの取得はひとつの目安になります。ベルーフが専門技能教育に重点を置いているのは、ドイツの障害者就労支援に学んだものです。安定して長く働くための条件として、専門職業務の教育と支援システムが確立されています。統合プロジェクト政策と名付けられています。その専門職を意味するドイツ語がベルーフBerufです。これまでの実績では20代から50代まで幅広い年代でキャリアチェンジを実現しています。ベルーフで新たな自分を創ってみませんか。播磨守

プログラミング研修の紹介です

ベルーフの目指す専門職ではIT分野をメインにしています。募集企業が多いこととこれまでの実績が多いのが理由です。職種としてはプログラマー・SEです。そのためにプログラミング研修の充実を図っています。現在C言語、java、python,12月以降にアドバンスとしてPHPの研修コースを予定しています。ベルーフのプログラミング研修の特長はオリジナルであることです。担当インストラクターは日本のコンピュータシステムを牽引してきたNECで40年のキャリアを持つSさんです。技術専門誌トランジスタ技術の常任執筆者という一流の技術者です。研修のカリキュラム、テキストはSさんによるオリジナルな内容です。講義と演習問題による構成で基礎理論と技術をマスターします。高校の数学を学んでいれば十分習得できます。pythonはデータサイエンスとの関連で関心を集めているプログラミングですが、昨年から開講しカリキュラム内容のステップアップをしながら定番コースとなっています。データサイエンティストを目指す人には必須の研修としてベルーフでも人気コースです。今年は9月からC言語、12月からPHPがそれぞれ予定され、pythonは来年で順次進めていきます。IT専門職を目指したい方、キャリアチェンジを目指す方はベルーフでの取り組みが有効です。お問合せ下さい。info@beruf.xyz (担当 吉崎)播磨守

ベルーフの役割は労働権を支えることです

ベルーフは、2006年小泉内閣で成立の障害者自立支援法現在の障害者総合支援法によって成り立っている事業所です。勤労の権利と義務は憲法27条に明記されています。働きたいとすれば、その権利を社会は支援します。労働権です。更にどんな仕事をしたいのか、の職業の選択の自由は憲法22条で明記されています。ただ仕事を選択するには、業務能力がその職業選択の条件となります。ベルーフの方針は専門職に就くことです。安定して長く働くためです。そのためには専門技能が条件と成ります。ベルーフの役割は、労働権=働きたいを支えるための専門技能教育と就労の支援です。働くことを人間の権利義務として教育を行っている先進国はドイツです。日本の小学校に当たる基礎学校6年12歳で、どういう分野の仕事に就くかを決めるという先進ぶりです。障害者の就労支援についても、障害という条件で仕事に就くための社会システムが作られています。専門技能を身に付け就労し継続していくことが、ワンストップで行われています。ベルーフの役割は、このワンストップを小規模ながらも果たすことです。現在まで5年間で23人の就労の実績を作ってきています。その中で、ワンストップとしてどんな役割を果たさなければならないかを見える化しています。利用実績は、現在就労していない、大学を卒業したが就労していない、休職中で仕事に復帰していない、という事情の精神及び身体障害者の方々です。働く権利をどの様に実現していくかは、人それぞれの個別事情がありますが、これまでの実績の中で積み重ねてきたノウハウを活用しながら就労を作り出して行きたいというのがベルーフの想いです。 播磨守

データサイエンスのカリキュラム案内

ベルーフは年間4期のローテーションでカリキュラムが組まれています。緊急事態宣言が解除された6月からは今年度2回目の新学期が始まります。この期ではデータサイエンスのための研修としては統計学が実施されます。研修タイトルは「統計の基礎」で、担当は桜美林大学で経営工学と統計学を担当されていたF名誉教授です。統計学を専門家から直接学べる研修はベルーフ以外にはありません。ベルーフにとっても、データサイエンティストという職種を専門職としてターゲットにするために始めています。データサイエンティストという仕事は、日本では未だ未成熟の分野です。今年の4月に日立製作所が、2021年までに3000人のデータサイエンティストを擁する組織をつくるとの方針が打ち出され話題を呼んでいます。この仕事で必要なのは統計的なデータの分析力とプログラミング力とマーケティング力です。プログラミングは既に今期にパイソン研修を実施しています。統計の基礎もこれまで実施していますが、6月から新しい受講者のための開講です。統計学は数学をベースとしていますが、独自理論で成り立ち歴史的には比較的新しい分野です。統計学特有の論理や数式に取組み、データ分析の基礎を学びます。データサイエンティストとして能力的なレベルの評価となる資格は未だありませんが、既存の資格では統計検定があります。これまでの実績としては統計2級の資格の合格者が1名おります。企業でのデータサイエンティストとしての採用実績はこれからです。精神障害者就労の分野としては戦略的に有望視できると考えています。播磨守

卒業生13人にヒアリングしました

 世界的大流行が続くCOVID-19は、ベルーフから就職した卒業生の就労環境にも大きな影響を与えました。ベルーフでは、4月半ばより、オンラインによる卒業生の面談を行ってきました。ほとんどの人が在宅勤務になっており感染リスクは下げられていたものの、一面ではサポートする人が近くに居ない状態での就業となっていたため、実態を知りたくて始めた面談でしたが、思いのほか皆自分なりの工夫をしながら業務を続けており、まずは一安心致しました。とはいえ、数名はやや心配な状態(軽い鬱症状や微熱が続く等)になっている人も居り、引き続ききめ細かい支援を続けて行く必要を感じています。
 面談が一段落した後、このヒアリング結果を改めてデータとして纏めてみました。ベルーフの卒業生は専門職で働く人が多いですが、こうした不測の事態において職種による働き方の差が、意図せず明確になったことに気づいたからです。これは今後の障害者雇用を考えて行く際に、障害者側にとっても企業側にとっても重要な視点であると思います。

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ベルーフ卒業生COVID-19影響ヒアリングレポート