大学の障害者就労事情3

この3年間で、ベルーフの利用を大学卒業直後から始めた方が2名、大学4年在学中に利用の方が1名、卒業後1年引き篭った後の利用の方が1名が実績です。経済学部、法学部、工学部が専攻の内訳です。就労移行の存在は、本人自身では知りませんでした。クリニックで知った方が3名、大学のキャリアセンターで知った方が1名です。受給資格は卒業後の場合は問題なく認定されます。平成29年3月の東京都通達で、在学中でも認定可と成りましたが、区によって運用の幅があります。障害福祉担当部署の判断が鍵になります。就労への計画的見通しが明確であれば、受給資格認定の確率は高くなります。

就労移行の利用期間は平均15ヶ月です。専門的業務能力を身に付けるには時間が掛かります。この期間で20位の研修をマスターしますので、企業からの能力的評価は高いレベルです。就労ルートは、ハローワーク・オリジナルルート・斡旋会社等があります。大学生向け就職面接会が年1回、一般向け就職面接会が年3回公的機関によって行われますので、アプローチの機会は十分あります。利用手続き段階の情報、利用中の能力向上への取組み情報、就労のための活動情報がキャリアセンターで揃えられていれば、在学中及び卒業後の進路に不安を抱いている障害者学生を支援することができます。

播磨守

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です