火曜日のカリキュラム

火曜日の午後は、統計の基礎と文章教室の二つのカリキュラムが、並行して行われます。まるで毛色の違うものですが、ご紹介します。

統計の基礎はデータサイエンスを学ぶためのものです。データサイエンスは、統計学をベースにしていますのでここから出発します。統計学は記述統計学と推測統計学によって構成されますが、最初は専ら記述統計学を学び、データを扱うための手法を身に付けます。初心者にとっては、統計学特有の理論を理解することに取組みます。最初の関門は、用語を理解することです。平均、分散、標準偏差、中央値、度数分布、共分散・・・・読めるけど意味のイメージが掴めない状態がしばらく続きます。10回ぐらい受けると、何とか掴めてきます。

文章教室は思考力を鍛えるのが目的です。物事をコピーして理解することが簡単にできる時代です。従って、自分で考えるという思考習慣が、かなり衰退しているようです。ベルーフのカリキュラムは思考力を要求されます。毎回ノンフィクションやエッセイや小説からの文章を読み、受け止めたことを書きます。オリジナルのタイトルをつける、400字以上、と言うのがルールです。本日は工藤美代子作「地下鉄の老女」です。人間観察の視点がテーマです。人間の知恵の構造はどうなっているかは未知ですが、統計の基礎、文章教室共に知恵の働きが向上するというのは、これまでの成果からいえる事実です。

播磨守

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