MKさんの就労

MKさんが11月05日(月)M社に初出社しました。これに至るには2年4ヶ月かかりました。自閉症スペクトラムが彼の障害名です。体の動きとコミュニケーションから一見して障害が分かります。子供の頃から頭は良かった、とは家族の弁です。特に数学的才能が優れており、大学は機械工学を専攻し、流体力学、統計学などを学んでいます。1年間の引きこもりの後クリニックからの紹介でベルーフの利用を始めました。外面的な障害を改善するのには、一年以上の年月がかかりました。更に仕事が出来るようになる、という課題もあり、就労活動ができるようになるまで様々なテーマに取り組んでいます。就労での面接は彼にとっては不利でした。外見から障害の重さを判定されるため、選ばれないのです。

そこで、実習作戦を取ることにしました。会社の現場での実習で、仕事の出来を評価して貰うという作戦です。これは功を奏しました。仕事ができるとはどの実習先でも得られた評価です。内定も出ましたがエンジニアになるという志望を叶える先ではなく、辞退しています。9月M社から実習のチャンスを得ることができました。現場ではプログラミングの取り組みと仕事への姿勢を評価され、社長面接、内定とゴールしています。晴れてIT技術者の道を得ることができました。MKさんはベルーフでは試金石でしたが、障害者手帳2級クラスへ専門職の道を切り開いた例として後に続く人たちに希望をもたらしています。
播磨守

 

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