山上のソーシャルファーム
Albertが案内してくれたソーシャルファームは山上である。ロープウェイ乗り場で待っていると自転車で校長先生がやってきた。皆でロープウェイに乗って着いたのはMontessori学校である。私学校として設立し志のある教師と職員で運営されている。Montessoriの教育の実践が行われている。6歳位から15歳位の少年少女が学んでいる。教科書は無い。自分が学びたい事を学ぶのである。数学を学ぶ、電気を学ぶ、馬を飼育する、当日目にした学びである。電気は回路の設計組立とそれによって作られた施設模型が進行中であった。技術の専門家が指導に付いている。少年が自主的に進めており、専門家はアドバイザーとして支援している。先生と生徒と云う主従の関係では無いのが印象的であった。自主勉強が終わると全員が集合し車座に成って今日は何を学んだか一人づつ発表し質疑応答が行われている。遠来の我々にも興味を示し、日本語を話してとリクエストが有り、会話をやって見せている。卒業後は上級学校への進学率が高いとの事である。教育とは何か、余りの原則の違いに驚いたものである。ベルーフはMontessori教育にも学んでいる。山上には高級レストランがあり豪華な昼食をご馳走に成っている。支払いを訊いたら、友達じゃないか、とAlbertは微笑んでいる。事務所に戻って、北イタリアソーシャルファーム連盟の事業の詳細を教えて貰い、イタリアの障害者就労に関する立法を教えて貰った。障害者就労を社会システムにする事を学んでいる。Arbertとは以来、誕生日の祝福を交わす相手と成っている。播磨守