ベルーフの研修は難しい?

私はベルーフの生活支援員として勤務していますが研修生と一緒にいくつかの研修を受けた事があります。そのうちの一つである「office アプリケーション研修」について、私の実体験を紹介します。

研修を受ける前の私のPCスキルは、Word(取りあえず文章が書ける)Excel(自分で作表し家計簿を作り使用している)、PowerPoint(我が家で飼っている猫を題材にアニメーション機能を使った発表を一回した事がある)といった程度で、一度も本格的にPCを習ったことがないほぼ初心者でした。

私はOfficeアプリケーション研修に参加する前、テキストに目を通しこれくらいなら今までの自己流勉強法のまま、テキストの真似をし、同じようにやれば、なんとかなると軽く考えていましたが、現実はそう甘くはありませんでした。パターンが少しでも変わったりしたらもう出来ないのです。この道40年のベテランインストラクターは、「ここは、こうすれば出来るよ」などと、場当たり的な事は教えてくれません。原理原則をまったく理解していなかった私は研修開始1ヶ月を待たず、ついていけなくなりました。そこで、どうしたらついていけるようになるか自分なりに考えた結果、集中して研修を受けることはもちろん、とにかくPCのいろいろな機能に、たくさん触れてみる、分らない所は自分で調べる、ベルーフの書棚にある市販のテキストも動員し、受け身の勉強でなく自ら行動する積極性が必要なのだとようやく気づいた訳です。このままでは、あまりにも悔しすぎる、などといった思いも、モチベーションに入れ込み、何とか1クール終わりました。最終のテストでは、結局時間内に終える事が出来ず合格出来ませんでした。

ベルーフの研修は1クール(3ヶ月)をかけてテキスト1冊終わらせるのが基本ですが、課題未達成と言う時などは研修生とインストラクターとの話し合いで、もう1クール同じ課題を再履修する事もあります。再履修は珍しい事ではないのですが、研修生ではないので、幾分申し訳ない思いを抱えながら、2クール目も参加させて貰う事になりました。

当たり前ですが2度目ですから前回より「わかる」のです。「関数」に入り、結構つまずいてしまいましたが、何度も繰り返すうち、出来ないのは、まだ自分の理解が足りないだけだと気持ちを切り替えられるようになりました。その後、問題は山積しつつも、一応2クールで私のOfficeアプリケーション研修は終わりました。現在曲がりなりにも事務作業が出来ているのはもちろん研修のおかげなのですが、まだ完全に自分の脳の引き出しにきちんと収まっているわけではありません。「これどうするんだっけ」と行き詰まる度にテキストに戻る事で思い出せるのです。ベルーフのオリジナルテキストは要点がシンプルにまとめられている事もあり、おまけに2度も研修を受けているので忘れっぽい私でもスキルが少しずつ定着してきたように感じています。

「ベルーフの研修は自分には難しいのではないか」と利用相談に来た方に言われた事があります。私も確かに研修を受けている時に難しいと何度も感じました。ここからはあくまでも私個人の感想としてですが、たくさん失敗して何回もトライする気持ちがあれば「研修の難しさは何とかなる」という事です。それでも、失敗したときや出来ないと感じた時の、あのドヨーンとした気分や自分を全否定されたような気持ちになり逃げ出したくなるかもしれません。そんな風に感じる事はあって当然のような気がしますしその気持ちも考えようによってはものすごいエネルギーに化ける事もあります。ただしその気持ちはサイドに置き、センターには自分の目指す目的を置いてみたらどうでしょう。すぐにはそう思えないかもしれませんが、難しいから楽しいと思える様になるかも知れません。

生活支援員 SB CAT

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