欧州精神障害者就労事情2

2009年からの障害者就労の視察はドイツから始めました。ベルリン、ハンブルグ、ケルン、ケムニッツ、ミュンヘン、ジンスハイム、とドイツ中を歩き回りました。インテグラションズプロジェクト統合企業をメインにしています。統合企業は、従業員に障害者を25%~50%雇用することを前提としている法人制度です。

ベルリンでは、レーベンスベルテンというケータリングを主業務としている会社を視察しています。この会社は、統合企業の草分け的存在です。ドイツの中学校では給食は無く、家に戻って昼食を取るのが習慣ですが、共働きの家庭が増え、中学生は外食となって来ました。この外食によって肥満、アレルギーなどの食事が原因の問題が広がりました。レーベンスベルテンはこの問題を解決するために、学校に安全な食事をケータリングをすることによって、子供たちの健康を守る事業を始めています。今では、学校ケータリングから職安などの公共施設のレストランへのケータリングに拡大しています。更に、イベント&ケータリングという新しいコンセプトによる展開を行っています。年商は約30億円で一般市場で、十分競争力を持った事業として発展しています。CEFECではケータリング事業戦略の共有が行われ、各国に拡げられています。日本では障害者の雇用を前提とする法人制度はありませんので、統合企業の存在には大きなインパクトを受けています。https://lebensweltencatering.de

播磨守

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